■ブルーライトとは?

 

ブルーライト(380~500nm)とは紫外線UV-Aにもっとも近い、可視光線(400~780nm)の中で波長の短い、最も強いエネルギーを持った光線のことです。この光線は画像を美しく鮮明に表現する目的でPCやスマートフォン、タブレット、テレビ等(Visual Display Terminal)、とくにLEDを光源としているディスプレイから多く発せられています。

紫外線は水晶体や硝子体に吸収されてしまい網膜に到達することはできませんが、このブルーライトは強い力を持ったまま網膜に到達してしまうことから、網膜に大きな負担をかけてしまい、それが眼の疲れ等に代表されるVDT症候群、ひいては視野の中心部が見えなくなる『加齢黄斑変性症(かれいおうはんへんせいしょう)』というような眼病を誘発してしまう可能性があることが、多くの専門家によって言われています。

このようにブルーライトを長時間見続けることで生じる健康被害=ブルーライトハザードが、いま多くのメディアで取り上げられ、問題視されています。

※厚生労働省も「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を策定し、取り組みを推奨しています。


 

ブルーライトと体内時計(サーカディアンリズム)の関係

 

ブルーライトとは太陽光にも含まれている波長が380nm~500nmの範囲の光のことです。では、なぜこれほどまでに話題になっているかというと、ブルーライト中の460nmの光線のみが人間の体内時計、すなわちサーカディアンリズムに密接に関係する非常に重要な光だからだと思われます。

人間のサーカディアンリズムは実は25時間の周期で回っています。地球の1日は24時間なので、1日1時間ずつズレが生じてしまいます。これを私たちは自然界において夜間存在しない光であるブルーライトを含む太陽光を朝浴び、眼から脳へその刺激を伝えることで体内時計をリセットし、そのズレを調整します。さらにこのブルーライトはメラトニンという「眠り・睡眠」を促すホルモンを抑制し、「目覚め・覚醒」を促すセロトニンというホルモンを分泌します。逆に夜になりブルーライトの刺激が減っていくことで、セロトニンは減少しメラトニンへと姿を変える準備を始めます(セロトニンはメラトニンの原料であります)。ちょうど朝、体内時計がリセットされた時間から約15時間後にメラトニン分泌が始まり、私達の身体に入眠を促します。このとき光の刺激が少ないほどより多くのメラトニンが生成されます。 

 

 

ブルーライトはPC、スマートフォンやタブレットといったLEDを光源とした様々な機器から多く出力されていますが、それらを夜見続けるとどうなるのでしょうか?専門家によればメラトニンの生成が抑えられ、質の良い睡眠が得られないばかりか、「睡眠障害」を引き起こしてしまう可能性があるといわれています。ブルーライトを正しくコントロールすることは、サーカディアンリズムを整えること、すなわち心身の健康を整えることにつながっていくのです。

ちなみに、このメラトニンというホルモンは活性酸素という人間の身体を老化させていく疲労物質を除去してくれる抗酸化物質でもあります。その働きはビタミンEの約2倍ともいわれています。ブルーライトをコントロールすることは、私たちがいきいきと充実した毎日を送るために必要なことだと思われます。

 


 

 

ブルーライトと美容の関係 

 

ブルーライト(380~495nm)は可視光線の中で最も紫外線(10~400nm)に近い、強いエネルギーを持った光線です。肌に直接あたる紫外線UV-AとUV-Bが日焼けの原因となることはよく知られていますが、UV-Aと一部波長の被っているブルーライトも紫外線の刺激同様にメラノサイトへメラニンの生成を指示します。これにより皮膚(全身)のメラニン量が増加、これがお肌のシミ・くすみの原因になるといわれています。さらに最近の研究によると、眼が紫外線・ブルーライトの刺激を認識すると、脳が全身のメラノサイトへメラニン生成の指示するため、肌トラブルが全身に及ぶということが言われています。 

 

 

さらに肌に直接あたるブルーライトは可視光線であるために、皮膚組織の真皮層よりも深いところにまで到達し、身体を酸化させ老化の原因といわれている、活性酸素や一重項酸素を生成するそうです。

 

 


 

 

PCやスマートフォンをはじめとした電子機器は、私たちの生活からは切っても切れないものになってしまいました。しかしそれらの機器から発せられるブルーライトには、私たちの眼をはじめとして人体に様々な影響を与えるため、私たちはブルーライトと上手に付き合っていく方法を身に着ける必要があります。

日中、太陽から降り注がれる自然界のブルーライトはしっかりと浴び、眼に悪いとされるPCやスマートフォン、ゲーム機などの至近距離からのブルーライトや、本来自然界に存在しない夜間のブルーライトはできるだけ浴びないようにすることが、ブルーライトとの最適な付き合い方であると私たちは考えています。